平壌で2024年6月19日、ロシアのプーチン大統領(左)と握手する北朝鮮の金正恩総書記。スプートニク提供=ロイター

 北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、ロシアと北朝鮮が6月に締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」について、北朝鮮が11日に批准手続きを終えたと報じた。ロシア側も批准済みで、批准書が交換された時点で発効する。条約は有事の際の相互支援を定めており、「事実上の軍事同盟」とも指摘されている。

 北朝鮮は、ウクライナ侵攻を続けるロシアに弾薬などの提供に加え、兵士も派遣しており、条約が発効すれば軍事的な協力の動きがより強まる可能性もある。

 条約は6月に訪朝したロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記との間で結ばれた。計23条からなり、第4条でロシアと北朝鮮の一方が武力侵攻を受けて戦争状態になった場合、「遅滞なく保有するすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と定めている。

 ロシアでは条約を批准する法案が10月24日に下院で、11月6日に上院で可決され、プーチン氏が9日に署名して成立させていた。(ソウル=貝瀬秋彦)

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