平和記念式典で原爆死没者名簿の奉納を行う、松井一実・広島市長(右)と柴崎雅雄さん(左奥)、大久保千尋さん=2023年8月6日午前8時1分、広島市中区、吉本美奈子撮影

 広島市は17日、原爆投下から79年となる8月6日の平和記念式典にロシアとベラルーシの代表を招待しないことを明らかにした。市は2022年から両国の招待を取りやめており、3年連続となる。

 市は招待を見送った理由としてロシアによるウクライナ侵攻を挙げ、「昨年度から状況が変わっておらず、同様の対応を取ることにした」と説明している。政府にも連絡したという。

 市は招待状の代わりに、「紛争が終わり、広島を訪問できる日が来ることを心待ちにしている」という内容の書簡を5月中に送る予定だ。

 パレスチナ自治区ガザ地区で戦闘を続けているイスラエルの代表は招待する方針だという。市は「(イスラム組織)ハマスとイスラエルの戦闘については、世界各国を見ても判断が定まっていない。招待することで、平和の発信につなげたい」としている。

 市は例年、外国の代表に参列を呼びかけており、昨年度は167カ国の首脳や大使に招待状を送っていた。(魚住あかり)

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