新興国グループ「BRICS」首脳会議は6日、ロシアのウクライナ侵攻について、ウクライナ側の反撃を強く批判する共同宣言を採択した。BRICSがロシアと歩調を合わせ、ロシアの主張に沿った宣言を採択した背景には、米トランプ政権からの軍事と経済の圧力に、BRICS加盟国が危機感を募らせていることが背景にあるとみられる。
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共同宣言では、ロシアからの攻撃には触れない一方で、ウクライナ側からの攻撃を厳しく批判した。5月31日のロシアのブリャンスク州での攻撃などを挙げ、「意図的に市民を狙った橋や鉄道インフラへの攻撃が行われ、子どもを含む多数の市民が犠牲となったことを最も強い言葉で非難する」としている。
米国とイスラエルによる加盟国イランへの攻撃については、「軍事攻撃が国際法や国連憲章に対する違反であることを非難する」とし、名指しは避けたものの、イスラエルと米国を暗に批判した。
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ロシアにとっては、米国とイ…