1993年7月、東京サミットに合わせた「G7プラス1」首脳会議に出席するため来日したエリツィン・ロシア大統領(前列左から2人目)を日ロ首脳会談の場所へ案内する宮沢喜一首相(右端)=首相官邸

 1993年6月、日米欧の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の東京開催が迫る中、ロシアのエリツィン大統領が議長の宮沢喜一首相に対し、ロシアを加えたG8サミットとするよう求める書簡を送っていたことがわかった。26日に外務省が公開した外交記録に含まれていた。91年のソ連崩壊後、ロシア内の保守派を抑え改革を進めようとしていたエリツィン大統領の、G7と連携して足場を固めたいという思惑がにじむ。

 書簡は93年6月25日付で、「極秘 無期限」の印が押されている。

G8にするのは時期尚早との判断で…

 エリツィン大統領は東京サミ…

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