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2023年11月、ロンドン・ヒースロー空港を離陸する英ブリティッシュ・エアウェイズのA380型機=ロイター

 ロシアによるウクライナ侵攻の影響でロシア上空を迂回(うかい)飛行している欧州の航空会社が、中国路線で苦戦している。従来通りロシア上空を飛べる中国系航空会社との競争で押されている形だ。

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 「10月26日から北京便を運休する」。英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は8月上旬、「最重要路線の一つ」として昨年に再開したばかりだったロンドン―北京便を1年間運休すると発表した。英メディアが伝えた。上海便は1日1便を維持するが、香港便は週2便から週1便に減便するという。

 同じ英国のヴァージン・アトランティック航空も、唯一の中国路線である上海便を10月下旬で取りやめる。ロシア上空を避けるルートで必要となった機材繰りや人繰りによるコスト増が理由だ。

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