ロシア軍は23日、キーウを攻撃し、市当局によると、同日午前11時までに6人が死亡、少なくとも子ども4人を含む31人が負傷した。市内の19カ所が被害を受けたという。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は22日夜から23日朝までに、弾頭のないおとり機を含めて352機のドローン(無人機)と11発の弾道ミサイル、5発の巡航ミサイルを発射。キーウ市内の5階建て集合住宅が最も大きな被害を受けた。
ゼレンスキー大統領はSNSで、米国によるイランの核施設への攻撃を、ロシアが非難したことに言及。一方で、この日のウクライナへの攻撃には沈黙を保っていると批判した。
また、もともとはイラン製のドローン「シャヘド」や北朝鮮製の弾道ミサイルがウクライナへの攻撃に使われているとし、「ロシアやイラン、北朝鮮に隣接する国々の誰もが、この『殺人者連合』が恐怖を拡散し続けた場合、命を守れるかを真剣に考えるべきだ」と主張した。
ゼレンスキー氏は23日、英国を訪問し、スターマー英首相らと会談するとみられている。「私たちの防衛が、(欧州の)共通の防衛の基盤となるべきだということについて話し合う」といい、ロシアに対する圧力の強化を議論するとみられる。