トランプ米大統領は24日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアが「戦争を止めることと、ウクライナ全土の占領を諦めること」を提案してきたとして、「かなり大きな譲歩だ」と評価した。ホワイトハウスで記者団に語った。
ただ、侵攻も占領もそもそも国連憲章や国際法に違反する行為で、「譲歩」ではない。トランプ氏はロシアが平和の障害になっているとは「思わない」とも語っており、一貫してロシアに甘い姿勢を見せている。
バイデン前政権から大きく転換したトランプ政権のこれまでの姿勢は、ロシアにとって願ってもないものとなっている。ラブロフ外相は24日、米CBSのインタビューで「おそらく地球上で唯一、現況の根本原因に対処する必要性を認識している指導者だ」とトランプ氏を持ち上げた。
ラブロフ氏は「我々は正しい方向に進んでいる」とも主張。ウクライナ情勢をめぐり、米国と「ディール(取引)」に応じる用意があるとしつつ、「このディールは、いくつかの点で微調整が必要だ」とも述べた。
米紙「トランプ氏は驚き、いらだち」
今後焦点になるのは、できる…