ロシアの干渉疑惑を受けてやり直しとなったルーマニア大統領選の決選投票は18日に投開票され、親欧州派の首都ブカレスト市長で中道のニクショル・ダン氏(55)が、今月4日の第1回投票で1位だった極右候補を破って当選した。偽情報などを含む情報操作が問題となった前回の選挙を踏まえ、当局やSNS側はどのような対策を講じたのか。
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ルーマニアでは昨年11月、大統領選の第1回投票で、ロシア寄りの主張を掲げる極右候補のカリン・ジョルジェスク氏(63)がSNSを駆使した選挙戦を展開し、無名候補から一躍首位に浮上した。
だが、決選投票を2日前に控えた12月6日、憲法裁判所が選挙を無効と判断し、やり直しが決まった。背景には、ルーマニアの安全保障政策を担う国家防衛最高評議会が直前に機密指定を解除した文書の存在があったとされる。文書では、SNS戦略での親ロシア勢力の関与などが指摘されていた。
ジョルジェスク氏が特に重視…