インド西部のムンバイで2025年8月1日、トランプ米大統領が推し進める相互関税や米国とインドの「予測できない」関係性を作品にしたインドの学生=AP

 ウクライナに侵攻するロシアとの関係を巡り、米国とインドの溝が深まっている。トランプ米大統領は4日、ロシア産の石油の輸入を続けるインドを非難し、関税の追加引き上げを実施すると警告。対するインド政府は「インドを批判している(欧米の)国々自身が、ロシアと貿易をしている」と反論。「インドを標的にするのは不当かつ不合理だ」と訴えた。

 トランプ氏は4日、「インドはロシアの石油を大量に購入しているだけでなく、その多くを大きな利益をあげるために公開の市場で売却している」とSNSに投稿。「ロシアの軍隊によってウクライナでどれほど多くの人が殺されているか、彼らは気にしていない。これを理由に、私はインドが米国に支払う関税を大幅に引き上げるつもりだ」と記した。

 トランプ氏は7月30日、インドからの輸出品に25%の関税を課す方針を発表。ロシアとの貿易を続けるインドに対して「ペナルティー」をもうけるとも話していた。

■「あらゆる措置講じる」…

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