プロ野球・千葉ロッテマリーンズは9日、佐々木朗希投手(23)の大リーグ挑戦に向けた手続きを開始したと発表した。ポスティングシステムを利用する。
佐々木は球団を通じ、「一度しかない野球人生で後悔のないように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」との談話を出した。
大リーグの労使協定では、25歳未満の海外選手は契約金や年俸などが制限され、マイナー契約しか結べない。今月3日に23歳となったばかりの佐々木は「25歳ルール」の対象で、マイナー契約となる。
今年1月の契約更改会見では「将来的にメジャーリーグでプレーしたいという思いはある」と語り、入団時から大リーグ挑戦の希望を球団に伝えてきたと明らかにしていた。
ロッテの松本尚樹・球団本部長は「入団した当初より本人からアメリカでプレーをしたいという夢を聞いていた。今年までの5年間の総合的な判断として、彼の思いを尊重することにした」とコメントした。
吉井理人監督も球団を通じてコメントし、「チームとしてはとても痛いが、若い今、チャレンジしたいという気持ちも分かる」と米挑戦に理解を示した。「未完成な部分はまだまだあるが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることもできるのではないか」とした。
佐々木は、岩手・大船渡高から2019年秋のドラフト1位でロッテに入団。通算64試合29勝15敗、防御率2・10。22年には史上最年少で完全試合を達成した。