市議会議場の演壇で意見や思いを話す児童たち=2024年8月1日午後4時9分、鳥取市、富田祥広撮影

 小学5年生の金丸旺生(おうせい)さん(11)は、小学生になる前からサッカーをしている。夢はプロサッカー選手になることだ。

 憧れは元ブラジル代表のロナウジーニョ選手。長い髪をなびかせ、華麗なドリブルやパスでファンを魅了したスターだ。プレーだけでなく、髪形もまねしている。

 通っている鳥取市立修立小学校では、髪形について問われたことは一度もない。だけど、中学校ではどうなんだろう?

 兄は中学生になると、「校則で前髪を切らんといけん」と散髪に行った。前髪が眉毛にかかってはだめらしい。ツーブロックもだめみたいだ。

 そこで、「校則」や「学校の決まり」について、来年中学生になる修立小の6年生にアンケートをしてみた。すると、43%の人が疑問を持っていた。でも、先生に疑問をぶつけたことがない人が70%もいた。

 集団生活を守るルールは必要だと思う。でも、納得できないルールがあるのに、あきらめている人もいるようだ――。

 8月1日午後、鳥取市議会の議場。金丸さんは議場中央の演壇に立った。

 深沢義彦市長や市の幹部職員、市議らがずらりと座る中、アンケート結果について話し、校則への疑問を投げかけた。

 深沢市長は「自分らしさを実…

共有
Exit mobile version