世界最大級の高級腕時計展示会ウォッチズ&ワンダーズ(WW)が今月初旬、スイス・ジュネーブで開催された。新参加の有力ブランドもあり活況で、各ブランドはそれぞれの世界観を反映した新作を披露した。

ブルガリ

 これまでWW期間中にジュネーブ市内の別会場で新作を発表してきたブルガリは初の正式参加。展示会場「パレキスポ」の中央部に巨大ブースを構えた。同ブランドのジャン・クリストフ・ババンCEOは朝日新聞の取材に対し「会場内のブースの場所など条件面の交渉を入念に続けてきた」と語った。

ブルガリ

 ブルガリは近年、薄型の複雑機構時計を追求しており、今回発表したオクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン(価格は要問い合わせ)は薄さ1.85ミリで、トゥールビヨン搭載の腕時計史上で最薄の記録を打ち立てた。

ブルガリ

パテックフィリップ

 パテックフィリップの新作ドレスウォッチのカラトラバ6196P―001(746万円)も印象深かった。38ミリの上品なプラチナケースの腕時計は、1932年に発表された「96」の系譜を受け継ぐもの。シンプルでバランスの整った96は日本でも「クンロク」の愛称などで親しまれ、全ての円形腕時計のお手本とされる。これまでもいくつかの後継機が発表されてきたが、その最新型になる。

パテックフィリップ

カルティエ

 毎年話題になるカルティエが今回コレクター向けとして復刻したのは1928年発表の名作タンク ア ギシェ(759万円)。「鉄仮面」の別名で知られ、時針や秒針ではなく、小窓からのぞく数字で時を知らせる「ジャンピングアワー」機構だ。

ロレックス

 ロレックスはケースとブレス…

共有
Exit mobile version