バチカンで2025年2月12日、水曜日定例の一般謁見(えっけん)に臨むフランシスコ教皇=ロイター

 ローマ教皇庁(バチカン)は3日、フランシスコ教皇(88)が急性の呼吸不全を起こして、再び人工呼吸器を装着したと発表した。意識は失っておらず、治療にも協力できる状態だという。

 バチカンによると、フランシスコ教皇は同日、気管支のけいれんによる急性の呼吸不全を2度発症。気管支内にたまった大量の粘液を吸引する処置を受け、午後には鼻と口を覆うタイプの人工呼吸器を装着した。

 教皇は2月末にも気管支のけいれんを起こした後に嘔吐(おうと)し、吐いた物を誤って吸い込んだために呼吸の状態が悪化して人工呼吸器を装着した。しかし、バチカンは今月2日に容体が安定し、人工呼吸器が必要なくなったとしていた。

 フランシスコ教皇は2月14日に気管支炎の治療のため入院した後、同月18日に両肺で肺炎を発症していると診断された。今回の入院は就任以来4度目で、最長の期間になっている。容体は悪化の後に回復の兆しが伝えられるなど、一進一退の状態が続いている。

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