トランプ大統領が米疾病対策センター(CDC)長官として指名していたデーブ・ウェルドン氏の上院での公聴会が13日、直前で中止された。米メディアによると、政権が指名を撤回したという。ウェルドン氏はワクチン懐疑論者として知られ、公衆衛生行政で主要な役割を果たすCDCの長官に起用することに異論が出ていた。
13日午前、上院の委員会でウェルドン氏をCDC長官として承認するかをめぐり、公聴会が予定されていたが、中止がされた。
米メディアは、ウェルドン氏は承認に必要な票数が得られない見込みとなったため、ホワイトハウスが指名を取り下げたという。トランプ氏は昨年11月、ウェルドン氏のCDC長官に指名すると発表していた。
ウェルドン氏はフロリダ州選出の元下院議員で内科医でもある。米医療メディアSTATによると、ウェルドン氏は科学者らがワクチンが自閉症を引き起こすという説を否定した後も、この説を推し進め続けた。STATは「彼の反ワクチン理論への支持は長年にわたり、深い」と分析している。
CDCによると、米国では現…