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JR川崎駅の南武線ホーム

 今春からワンマン運転が始まった南武線について、JR東日本横浜支社は8日、4~6月の遅延状況を前年同期と比較したところ、特に朝の通勤時間帯で遅延の増加を確認したと発表した。具体的なデータは明らかにしなかったが、10分以上の遅れが前年同期比で2倍以上になったという。ワンマン運転を見直す予定はないとしている。

 横浜支社によると、ワンマン運転が始まった3月15日以降、朝の通勤時間帯の遅延に関する意見が利用者から多数寄せられていたという。

 遅延の増加に影響していると考えられる要因として、①車両の仕様が変わり、駅に到着してから車両のドアが開くまでにかかる時間が数秒程度長くなった②発車メロディーを流す場所が、ホームのスピーカーから車両側面のスピーカーに変わったことで聞こえにくくなり、利用者の乗降時間の拡大に影響した③南武線の混雑率が上昇した――を挙げた。

 ワンマン運転の開始後、遅延が発生した日数は前年同期と変わっていないとし、遅れの幅が長くなっているという。急病人やトラブルなどの対応が、ワンマン化によって遅れていることはないとしている。

 横浜支社は今秋を目標に、ドアの開扉にかかわる車両システムの改修や、発車メロディーの音量を上げる車両改修を実施する。

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