16年ぶりにサッカーJ1に戻った東京ヴェルディの観客数が急増している。9月末までのホーム戦の平均来場数は2万237人で、J2だった昨季の2・5倍。伸び率はJ1の全20チームでトップだ。背景の一つには、「冬の時代」を経験した若いサポーターたちの地道な努力があった。

応援を率いるサポーターたちは「楽しいスタジアム」を演出しようと努めている=2024年9月22日、東京都調布市の味の素スタジアム、山浦正敬撮影

 9月22日の鳥栖戦は、1万8992人がホームの味の素スタジアム(東京都調布市)を埋めた。応援席からは試合の間中、太鼓のリズムに合わせた応援歌や手拍子が響き続けた。

一緒に応援歌を 歌詞カード配るボランティア

 「1人でも大歓迎」

 木内瞳吾(とうご)さん(37)らは手書きの横断幕前で来場者を迎えていた。J2時代からボランティアで応援歌の歌詞カードを配っている。

 観客の急増にはうれしい悲鳴…

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