狩野元信「酒伝童子絵巻」(部分)三巻のうち下巻(1522年、重要文化財)、鬼の姿に戻った酒呑童子の首を源頼光と四天王が討つ=サントリー美術館蔵 絵画や能の題材として長らく人気を集めてきた伝説の鬼、酒呑童子(しゅてんどうじ)。なかでも東京・サントリー美術館が所蔵する重要文化財・狩野元信筆「酒伝童子絵巻」は、多くの別バージョンやスピンオフ、「エピソード・ゼロ」まで生んだ、原点にして決定版だ。 同館で開催中の「酒呑童子ビギンズ」展では、202…