27日午後3時40分ごろ、東京都千代田区神田小川町3丁目の解体工事現場で、「一酸化炭素中毒になった」と119番通報があった。警視庁や東京消防庁によると、作業員ら20~40代の男女計16人が体調不良を訴え、救急搬送された。このうち40代の男性作業員は一時、意識不明の状態だったという。
現場は5階建てビルの4階で、当時約20人がアスベストの除去作業にあたっていた。3階には発電機が置かれ、何らかの原因で一酸化炭素の濃度が高まった可能性があり、警視庁が詳しい経緯を調べている。
近くで働く20代の女性によると、現場の建物から作業着姿の人がよろめきながら出てきたといい、路上で座ったりタオルで口を押さえたりしていたという。女性は「化学製品のような臭いがした。怖いというより、何があったんだろうという感じだ」と話した。