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 大阪・関西万博の開幕まで1カ月半余りとなり、大阪府警が警備態勢を本格化させている。26日には会場の警備や事件事故に対応する「会場警察隊」が発足。多くの来場者がいる中で国内外の要人の訪問も想定され、広範なテロ対策や雑踏警備の徹底が求められる。

 「今回の万博警備は複雑かつ困難なオペレーションになる」。昨年11月、万博会場を視察した警察庁の露木康浩長官(当時)は報道陣を前にそう話した。

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建設工事が進む大阪・関西万博の会場=2025年2月4日、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、筋野健太撮影

 万博は開催期間が4月13日から10月13日までの半年間に及ぶ。7月は参議院選挙が予定され、全国の警察で警護態勢の確保が必要になるほか、大雨や台風シーズンとも重なる。

 府警として警備経験があるG20大阪サミット(2019年)とは異なり、2800万人とも見込まれる来場者を迎えながら要人警護をする難しさがある。

 こうした特徴がある今回の万博。様々な想定で警備態勢の強化が進む。

 府警は26日、会場の雑踏警備や事件事故に対応する「会場警察隊」を発足させた。

 東淀川署や住之江署と同規模の約250人態勢で警察署と同程度の機能を持ち、24時間対応で会場となる夢洲(大阪市此花区)やその周辺の専従部隊となる。警察官の詰め所も会場内外に複数置かれ、機動的に対応できる態勢を整えるという。

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2月26日に発足する「会場警察隊」の看板が掲げられた=2025年2月21日午後4時56分、大阪市此花区、川村さくら撮影

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