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大阪・関西万博の会場=2025年4月13日午前9時34分、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影

 大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は23日、来場者の利用が少ない「西ゲート」の活用策として、P&R(パーク・アンド・ライド)の利用者を優先して早めに入場させたり、午後3時以降の駐車料金を半額にしたりする取り組みを24日から始めると発表した。

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 協会によると、P&R用駐車場を利用し、午前中の入場予約をしている人は、予約した時間の1時間前の時間帯に入場することができる。また、午後3時以降に車を駐車すると、6千円~7500円の駐車料金が半額になる。当日の予約が対象で、午後4時から入場できる「夜間券」の来場者を想定している。

 万博会場には、大阪メトロ中央線・夢洲(ゆめしま)駅に近接する東ゲートと、西ゲートがある。西ゲートの利用は主要駅と会場を結ぶシャトルバスや、近隣駐車場に車をとめて会場行きの直行バスに乗り換えるP&Rを使う人らに限られ、東ゲートに比べて混雑していない。大阪府の吉村洋文知事は、西ゲートに来場者を誘導するよう協会に検討を求めていた。

 また、関係者によると、協会は25日から、午前9時の開場時間を5~10分程度早める「アーリーゲートオープン」を始める見通しという。今後、来場者の増加も予想されており、さらに開場を早めることも検討する。開場を早める時間は当日の混雑具合や、会場内の準備状況を見て判断する。

 今回の万博は、事前にオンラインで観覧の日時などの予約を基本としている。だが、午前9時に予約してもすぐに会場内に入れず、予約時間に間に合わない来場者が続出しており、開場を早めるよう求める声が多く上がっていた。

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