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キリストの生誕をかたどったオリーブの木工品が新たに展示された=2025年4月24日午後3時10分、大阪市此花区、松尾葉奈撮影
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 大阪・関西万博のパレスチナの展示ブースで24日、到着が遅れていた展示品の公開が始まった。開幕から空のケースが展示されていたが、陶磁器や木工品、ガラス工芸などが並んだ。

 共同館「コモンズD」内にあるパレスチナの展示に、約20点の展示品が追加された。担当マネジャーのラファット・ライヤーンさんによると、紛争のためイスラエルによる人の移動や物流の制限が厳しく、いくつもの検閲所を通るために、パレスチナからの輸出に時間がかかったという。

 13日の開幕日には展示品の到着が間に合わず、空のケースに「尋ねて」という紙を置いていた。22日に万博会場に展示品が届き、24日からの公開となった。

 パレスチナ各地の工芸品が展示されるが、ライヤーンさんは「ガザ地区の人々は苦しい状況にある。ガザにも伝統的な手工芸品があるが、イスラエルの攻撃で破壊され、今回の万博では展示することができない」と話す。「日本の人々に、まずはパレスチナの存在を知ってほしい。自分たちの歴史や豊かな文化を感じてほしい」

 イスラエルの関係者は、万博への輸送の制限について「事実ではない」と否定している。

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