大阪・関西万博の会場のあちこちで見かける、公式キャラクター「ミャクミャク」の一部が分裂したようなデザイン。「こみゃく」と呼ばれ、来場者らの人気を集めている。愛くるしい見た目で姿を変化させ、遊具になったり文字になったり。でもこの子たちはいったい何者なのか――。
4月末の平日夕方、会場西側のゲート付近の地面に描かれた「こみゃく」をスマホ撮影している人たちがいた。SNSで話題になっているのを見て好きになったという神戸市の女性フリーター(36)は「ぷよぷよしているし、色んな色がある。とにかく可愛い」と魅力を語る。会場中にいる「こみゃく」を全て写真に収めたいという。
X(旧Twitter)では、「鳥獣戯画」風のウサギとカエルになった「こみゃく」の画像投稿が8万いいねを集めた。1970年大阪万博の「太陽の塔」など、日本で過去に開かれた万博のレガシーや公式キャラクターになった集合絵は600万回表示される人気ぶりだ。
多様ないのちを「ポップなビジュアルに」
一つひとつの姿が異なる「こみゃく」とは一体なんなのか。
万博会場のアートや音楽を担…