レジオネラ属菌が検出された「静けさの森」の親水池エリアは水が抜かれ、「メンテナンス中」のコーンが立っていた=2025年6月5日午後6時36分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 大阪・関西万博の会場で相次いで検出されたレジオネラ属菌。研究者は万博の来場者に健康被害が出るリスクは高くないとしながらも、屋外施設でのレジオネラ属菌の繁殖を「コントロールするのは難しい」と指摘する。

 レジオネラ属菌について研究している岐阜大大学院の永井宏樹教授(細菌学)によると、レジオネラ属菌は自然界に広く存在している。特に水辺や高温多湿な環境で増殖しやすく、循環式の浴槽がある温泉施設などでレジオネラ属菌が多量に発生し、利用者が「レジオネラ症」にかかるケースが、全国各地で起きている。

 菌がついたエアロゾル(細か…

共有
Exit mobile version