大阪・関西万博のイタリア館でマンドリンなどを演奏する五重奏団=2025年5月28日、大阪市此花区、河原田慎一撮影

 開催中の大阪・関西万博で随一の人気を誇るイタリア館。展示された絵画や彫刻などが、イタリアの博物館にいるような雰囲気にさせる。

 5月末、イタリア発祥の弦楽器マンドリンの音色が館内に「本場」の空気を漂わせた。

 イタリア・シチリア島にあるアレッサンドロ・スカルラッティ音楽院の学生らでつくるプロの五重奏団が来日。歌劇「セビリアの理髪師」序曲やイタリアの作曲家モリコーネの映画音楽メドレーなどを表情豊かに演奏した。

連載 ギタマン♪

「ギタマン」の愛称で知られる全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール(全日本高校ギター・マンドリン音楽振興会、朝日新聞社主催)が7月26、27日、大阪府吹田市の市文化会館で開かれる。全国16都府県から58校が参加し、日頃の練習の成果を披露する。

 マンドリン属の楽器は、小さなピックで弦をはじいて音を鳴らす。長く伸ばす音は、ピックを小刻みに動かす「トレモロ」という演奏技法で表現する。

 5人の奏者は、トレモロで奏でる音の響きに変化をつけたり、短く歯切れのいい音と対比させたりすることで、メロディーをうたうように、体を動かしながら演奏した。

 会場では、日本の若者たちが、そんなプロの技術と表現に聴き入っていた。同志社大マンドリンクラブ(京都府)の学生たちだ。

 コンサートミストレスの池田…

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