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鳥取砂丘の砂10トンを敷き詰めた鳥取県の展示で、「宝探し」を楽しむサウジアラビアのガーズィー・ビンザグル駐日大使(右)と平井伸治知事(中央)=2025年5月7日午後2時2分、大阪市此花区の夢洲、丹治翔撮影
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 鳥取県が大阪・関西万博に出展中の各国と「砂外交」を展開している。7日はサウジアラビア館と「サンド・アライアンス(砂同盟)」を締結した。同盟を結ぶのは4月のヨルダン館に続いて2カ国目。平井伸治知事は「万博を契機に砂を通じて、交流の橋をかけることができた。ここから人々の交流や観光のプロモーションにつなげていきたい」と話した。

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 関西パビリオンの一角で、鳥取砂丘の砂10トンを敷き詰めた展示をしている鳥取県。サウジアラビアのガーズィー・ビンザグル駐日大使を招いた平井知事は、虫眼鏡型のデバイスを使った「宝探し」やプロジェクションマッピングを案内した。一方、サウジのパビリオンでは、砂漠を舞台にした展示などを見学した。

 締結式では、砂丘を含む砂漠への意識と関心を高め、豊かな文化を紹介するなどといった目標を掲げた協定書を交わした。ビンザグル大使は「鳥取の砂はサウジの砂と同じだった。砂のつながりをきっかけに、交流を大きくしていけたら」と話し、2030年にサウジのリヤドで開かれる万博に「ぜひきてください」と平井知事に語りかけた。

 砂同盟は、砂漠地帯から砂を持ち込んだヨルダン館の展示と似ていると話題になったことから鳥取県が持ちかけて始まった。県によると、他にも砂に関する展示をしている参加国に打診をしているという。平井知事は「サンド・アライアンスだけに賛同(さんどう)の輪が広がってほしい」と語った。

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