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つながって円になった大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」。奥は大阪市街=2024年8月21日午後5時1分、大阪市此花区、朝日放送テレビヘリから、小杉豊和撮影
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 来年4月に開幕する大阪・関西万博の準備を進める日本国際博覧会協会が、パビリオン関係で当初見込んでいなかった費用が生じたとして、52億~62億円を計上することが11日分かった。

 会場建設費の予備費の半分近くを使う可能性があり、今後のコスト増によっては予備費で賄えなくなるおそれも出てきた。

 協会は13日に開く理事会に費用の計上を諮る。

 会場建設費は2350億円で、このうち予備費は130億円だ。

 協会は昨年、参加国の負担で建物をデザインし建てる「タイプA」の遅れが目立っていたため、打開策としてかわりに工期の短い箱形の建物を建て、その費用を参加国からもらう「タイプX」を提案した。タイプXの建設費は予算計上していない。

 関係者によると、協会はタイプXの25棟分の資材の確保と設計を大手ゼネコンに頼んだが、参加国の意向を聞き、9棟に減らした。そのため、先行した設計費と16棟分の資材のキャンセル代が約4億円発生した。

 加えて、実際にタイプXを選…

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