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小松煙火工業と和火屋が「大曲の花火―秋の章―」でコラボした作品「ビビデバ」=2024年10月5日午後6時57分、秋田県大仙市、室矢英樹撮影
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 秋田県大仙市の「大曲の花火」が、大阪・関西万博の夜空を飾ることになった。地元の花火師が一堂に会し、関西で打ち上げるのは初めて。「人生で一度は見たい花火」――。そう称される日本最高峰の花火を世界に発信する。

 大曲の花火の正式名は「全国花火競技大会」。土浦(茨城)、ふくろい遠州(静岡)、やつしろ(熊本)など各地の競技会で好成績を収めた花火師のみが出場でき、日本一を決める頂上決戦と位置づけられる。

 毎年8月の最終土曜に開催され、市人口の10倍にあたる約70万人の観客が訪れる。3年後には第100回記念大会を迎える。

 大阪・関西万博は4~10月の期間中、「Japan Fireworks Expo」を開催し、計8回、著名な大会で打ち上げている花火を披露する。その目玉が大曲の花火だという。

 今回打ち上げるのは、地元4業者でつくる「大曲の花火協同組合」。昨夏の大曲の花火で内閣総理大臣賞(最優秀賞)に輝いた小松忠信さん(61)、「現代の名工」今野義和さん(61)、海外輸出を展開する斎藤健太郎さん(45)、「色彩の魔術師」と呼ばれる久米川和行さん(50)が大阪の地にそろい踏みする。

 花火は6月28日の土曜夜、万博会場の南側護岸から打ち上げる。大曲の花火のハイライトとなっている4業者による共演を再現し、約5分間に無数の花火を速射連発する。

 五つの芯に外輪を描く最高難…

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