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世界最大の木造建築物としてギネス世界記録の認定を受けた大阪・関西万博の大屋根リング=2025年3月4日午前9時43分、大阪市此花区、林敏行撮影
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 大阪・関西万博の絵画場に造られた大屋根リングが4日、「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定された。会場は6カ月間の万博会期を終えたら、ほぼすべての建物を撤去し、再開発する予定だ。リングは大阪府の吉村洋文知事が保存を求めているほか、一部保存する再開発の案もある。リングを構想した建築家の藤本壮介さんは、万博後のリングについてどう考えているのか。リングの下で4日、報道陣に思いを語った。

 ――リングを残したいという声がありますが、残すことへの期待は。

 「できあがってみると、本当に素晴らしいものができている。壊すのは忍びないという思いがあります。残せるなら、すべて残してあげたい。技術的なところは、かなりいろいろなハードルがあるんだろうなと。造っては壊すという時代ではなく、造ったものをどう残していくのかという時代になってくる。残す技術をいろいろ検証し、実践していく価値があるのではないか」

 「維持費の問題や、どういう風に(万博会場の跡地を)活用してこの夢洲全体を開発していくかにもかかってくる。なかなか一筋縄ではいかず、いろんな条件が絡むが、なるべく残すことができれば素晴らしい。(リングは)日本の技術力と伝統と誇りを体現している。残すことができたら素晴らしいと個人的には思う」

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 ――半年しか使わないのに3…

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