ライトアップされた大屋根リング=2025年5月3日、大阪市此花区、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影

 大阪・関西万博の閉場時間を約1時間延長する案について、大阪市の横山英幸市長は19日、記者団の取材に「夜の時間をより楽しんでもらうための一つの方策。ぜひ検討していただきたい」と述べ、主催する日本国際博覧会協会と協議していく考えを明らかにした。

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 横山市長によると、17日に面会した博覧会国際事務局(BIE)のケルケンツェス事務局長から「夜(の時間帯)をより有効に活用していく必要がある」と提案があり、現在午後10時の閉場時間を午後11時ごろまで延ばす案について意見交換したという。現状ではパビリオンやレストラン、土産店が早く閉まっており、閉場時間の延長に伴ってレストランなどの開店時間も延ばし、帰宅時間帯の混雑も分散できないか協議したという。

 また、会場に近接する大阪メトロ中央線・夢洲(ゆめしま)駅の利用をめぐり、横山市長は現状では、閉場前に会場内の施設が閉まることで、スタッフと来場者が同時に午後9時台に帰っている状況だと指摘。「11時台や12時台はメトロもガラガラで、時間を後ろに寄せることで分散を図ることもできる。夜だけ行こうと思う人も増えるかもしれない」と述べた。

 延長案については、万博協会も「問題意識として持っていただいてる」と説明。今後、協会などと協議を進め、パビリオンを出展する参加各国などの理解も得ていきたいとした。

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