4月に開幕した大阪・関西万博。会場で売られる食品土産の2割にあたる約70種類もの商品を手がける会社が長野市にある。なぜ関西から遠い長野で企画開発ができるのか。その裏には創業76年で培った全国のネットワークや、ビッグイベントで得た経験があった。
長野市大豆島に本社を置く土産製造卸「タカチホ」。4月下旬、本社工場では、コンベヤーに並んだ焼きたてクッキーのいい香りが漂っていた。クッキーに次々と印刷されるのは、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」だ。
企画グループの松山久美子さん(48)は昨年から万博土産の企画開発に携わる。「ミャクミャクは最初は気持ち悪いって評判もありましたけど、今では愛着が湧いてミャクミャク様と呼んでいます」と話す。
元々は、善光寺土産を扱う小さな商店
創業76年のタカチホ。元々…