13日に開幕する大阪・関西万博に、岐阜県内からも多くの公立中学校が修学旅行などで訪れる計画があるとして、県教職員組合が11日、県教育委員会に対し、安全安心な教育活動が実行され、保護者の不安を解消できるよう、学校に指示や指導をすることを求める要望書を提出した。
要望書で県教組は申し入れの理由として、会場で基準値を超えるメタンガスが放出されていることや、会場へのアクセス手段が限定されていて緊急時の避難が困難であることなどを挙げた。
その上で、県教委が学校に対し、保護者や生徒に万博の意義や魅力だけでなく、指摘されている様々な問題点も説明する▽懸念される点について対策を十分に検討し、保護者や生徒に説明して理解を得る▽参加を強制しない▽万博で重大な事案が発生した場合は訪問を中止する、などの指示や指導をするように求めた。
県教組の長谷川督翁・執行委員長は「保護者や教師から不安の声が届いている。学校の判断は尊重したいが、生徒や保護者の不安を解消してほしい」と要望。県教委の吉村嘉文・義務教育課長は「県立学校や市町村教委に機会を捉えて意見を伝えたい」と話した。