2025年大阪・関西万博は企業にとって、新たな技術や製品を売り込む機会にもなっている。日本ガス協会の「ガスパビリオン」で屋根などに使われているのは、大阪ガス発のベンチャー企業が手がける新素材。担当者は「万博をきっかけに、世界に売り込みをかけたい」と意気込む。
万博会場の建設が進む大阪湾の埋め立て地、夢洲(ゆめしま)。6月上旬、会場用地の端に銀色に輝く建物が立ち上がっていた。
昨年11月に着工し、6月初めの時点で進捗(しんちょく)率は58%。施工を手がける奥村組の中川英臣・工事所長は「これまでのところは予定通りの進行。10月末に引き渡す計画です」と話す。
三角の鋭いテントが組み合わ…