日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は17日、開幕前のリハーサルとして来場者を入れる「テストラン」について、会場内での報道機関の取材を認めないと述べた。理由について「博覧会国際事務局(BIE)や参加国の要請があった」としている。
石毛氏は同日の会見で「準備していて(建設などが)間に合っていない姿を、報道して欲しくないということだと思う」などと説明。参加国の意向を尊重する、とした。
万博会場では、参加国が自前で建設するパビリオンの「タイプA」で、17日までに外観が完成したのは全42パビリオンのうち、3割弱の12パビリオンにとどまっている。外観の後には内装工事なども控えており、開幕時点ですべてのパビリオンを観覧できるのか見通せなくなっている。
一方、協会は、原則として、来場者が会場内の様子を撮影したり、撮影した画像をSNSで発信したりすることは可能としてきたが、準備中のパビリオンの撮影を規制するかについては今後検討するとしている。
テストランでは、開幕後の課題などを洗い出すため、開幕直前の4月4~6日に府民や関係者ら計約9万人を招待する。