大阪・関西万博で披露された春日若宮おん祭=2025年5月27日、大阪市此花区、阪田隼人撮影

 大阪・関西万博で27日、奈良県関連の第2弾となる催事「ALL NARA FESTIVAL」が始まった(29日まで)。オープニングイベントでは春日大社の伝統行事「春日若宮おん祭」が披露され、来場者を魅了した。

 「日本の国が穏やかによく治まり、農作物がよく実り、国民がみな和やかに楽しい世の中になるように願い、大和国一国、現在の奈良県全体をあげて行われたのが始まりです」

 午後1時半ごろ、屋外のEXPOアリーナ「Matsuri」では、春日若宮おん祭の解説がアナウンスされ、時代装束に身を包んだ行列が会場内を練り歩くと、来場者は次々とカメラを向けた。

 平安時代から途切れることなく続き、昨年で889回目を迎えたおん祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。この日はその中から「お渡り式」の一部や、神楽・舞楽などの神事芸能が奉納された。

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