大阪メトロによると、中央線が13日午後9時28分ごろ、コスモスクエア―大阪港駅間での設備点検の影響で、夢洲(ゆめしま)―長田駅間で運転を見合わせた。夢洲駅(大阪市此花区)は大阪・関西万博会場の東ゲートの最寄り駅。中央線は万博会場への唯一の鉄道路線で、約1時間後に夢洲―コスモスクエア駅間の折り返し運転を始めたが、駅から東ゲートまで大勢の来場者が滞留した。
会場の東ゲートも一時閉鎖されて帰りの来場者が出られない状況になった。会場では、「夢洲とコスモスクエアの間で間もなくピストン輸送が再開するが、輸送量が限られ時間がかかる」として大屋根リングの下へ移動して待機するよう案内するアナウンスが流れた。
都内から訪れた70歳代の女性は「小さい子どもや高齢者がいるので、倒れる人が出ないか心配。会期が始まったばかりでもないのに、水やいすを配ったり、運転再開見込みのアナウンスをしたりする臨機応変な対応がされていないのはなぜなのか」と疲れた様子で話した。
大阪市消防本部によると、午後10時半ごろまでに計9件の救急要請が立て続けにあった。いずれも万博会場付近からで、熱中症や混雑による気分不良を訴えていたという。
お盆期間となり、万博会場には12日に16万5千人が来場。13日も大勢の来場者が訪れていた。