大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は5日、会場内の人工池から指針値の約20倍のレジオネラ属菌が検出されたと発表した。検出翌日は立ち入りを禁止せず、公表も8日後となった。
万博会場では、南部の海水からも指針値を上回るレジオネラ属菌が検出されたが、公表は4日後だった。協会の対応が「後手」に回る事態となっている。
協会によると、大阪市保健所が5月19日、会場内の「静けさの森」の南側の人工池を検査したところ、28日夜に指針値の約20倍の菌が検出されたことが判明。協会は29日夜の閉園後から排水し、30日朝から池の利用を停止した。
- レジオネラ属菌の専門家「コントロールは難しい」
協会によると、保健所から「清掃や消毒などに時間を要する場合は立ち入り禁止を検討するように」と助言されたが、29日の開園中は子どもなど来場者が池に立ち入れる状態が続いたという。
協会の担当者は、立ち入り禁…