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記者会見する日本国際博覧会協会の高科淳副事務総長=2025年6月2日午後3時17分、大阪市此花区、西晃奈撮影

 大阪・関西万博の会場で蚊に似た羽虫「ユスリカ」が大量発生している問題をめぐり、主催する日本国際博覧会協会は2日、早急に有識者も含めた委員会を設置し、対策をまとめた防虫計画を策定することを決めた。

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 協会の高科淳副事務総長はこの日の記者会見で、会場南側の海水を引き入れた「つながりの海」(32ヘクタール)と、その内側の「ウォータープラザ」(3ヘクタール)が「発生源であることがほぼ確実だ」とした。

 両エリアは広大で水量が多く、外海とつながっているため、薬剤散布といった対策については「実施に伴う費用と期間、そして環境への影響を考慮した上で、慎重に行う必要がある」と述べた。

 協会は同日、石毛博行事務総長を本部長として立ち上げた対策本部の会合を開き、早急に有識者らで作る委員会で計画について検討を進めることを確認した。

 高科副事務総長は会見で「今すぐにユスリカの発生をなくすということはできず、まだしばらくご不快な思いをさせることがあるかもしれない。様々な側面に配慮した、適切な解を早急に見つけ、対策を実行していく」と話した。

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