2025年大阪・関西万博に子どもたちを学校単位で招待する事業を巡り、退職した大阪市の教職員らでつくる団体が9日、「南海トラフ地震発生の心配が増している」と懸念を示し、市に対し危険が高まる場合には中止をするよう要望した。
会見した大阪市教職員退職者会の川島一郎会長は「現場には情報が少なく、学校行事として参加可能か判断しかねている」と指摘。そのうえで、学校や保護者が求める情報を公開し、学校が安全第一に、不参加を含めて検討できるよう求めた。
また、市民団体「夢洲カジノを止める大阪府民の会」も同日、大阪府に対し「有害物質が埋まる万博へ子どもたちを招待しないで」として、山川義保事務局長らが、集めた約9500筆の署名を提出した。5月に提出した分と合わせると計1万3000筆分を超えるという。(稲垣大志郎)