JR新大阪駅や関西空港駅などで警戒警備にあたる危険物探知犬のイメージ=JR西日本提供

 JR西日本は19日、来月13日に開幕する大阪・関西万博の会期中などに、警備ロボットや危険物探知犬による主要駅の警戒警備を実施すると発表した。同社による警備ロボットの活用は初で、危険物探知犬による警備は2023年に広島で開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)以来という。

 JR西によると、警備ロボットの警戒警備は万博期間中、JR新大阪駅とJR難波駅で実施する。自律移動型ロボットを開発するベンチャー「シークセンス」(東京)の警備ロボット(高さ約120センチ、幅約50センチ、奥行き約60センチ)が駅構内を回り、搭載するカメラで倒れている人を見つけると、駅事務室に知らせるなどする。

 危険物探知犬による警戒警備は、警備会社に委託して新大阪駅や関西空港駅などで実施する。万博が開幕する4月と閉幕する10月を中心に、警備員や、指示を出す「ハンドラー」と一緒に探知犬が改札付近を巡回して危険物を探索。探知犬が手荷物に反応した場合は、駅に設ける手荷物検査場で調べる。乗降客が多い駅では小型・中型犬、比較的少ない駅では大型犬が警戒に当たるという。

 JR西の長谷川一明社長は19日の会見で「(万博の)半年にわたる期間中、お客様に安心して鉄道を利用してもらうよう警察などと連携しながら取り組む」と述べた。

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