大阪・関西万博の来場者が会場内外で使ったお金は、会期前半で約4千億円との推計を、関西財界系シンクタンクのアジア太平洋研究所が発表した。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」などのグッズの売れ行きがよく、閉幕までの消費額は事前の試算を上回る可能性もあるとみる。

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」などのグッズを並べたオフィシャルストアの1号店=大阪市阿倍野区のあべのハルカス近鉄本店

 万博の来場者が何にどれだけお金を使ったかをアンケートし、1人あたりの消費額を推計した。たとえば、大阪在住の日本人は、1人あたり1万874円で、内訳は会場内での買い物が2736円、飲食代が2579円など。外国人は3泊4日すると想定して8万7269円とした。

 7月末までの来場者数1236万人(関係者除く)を、大まかな居住地ごとに分けて消費額をかけて足し合わせると計3866億円。関係者196万人の消費額を加えると3939億円だった。万博は4月13日に開幕し、前半は7月12日までだが、試算の対象を7月末までにしたのはアンケートの時期に合わせたためという。

 同所は昨年1月、会期の6カ…

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