国際参加者会議で、会場に着席した各国の参加者たち=2025年1月15日午前9時2分、兵庫県姫路市、水野義則撮影

 4月開幕の大阪・関西万博に向け、参加各国の代表が一堂に集まる国際会議が15日、兵庫県姫路市で始まった。各国のパビリオンやイベントの運営をサポートすることが目的。今回は、開幕前最後の国際会議となり、主催する日本国際博覧会協会は各国の準備作業を加速させたい考えだ。

 この国際会議は「国際参加者会議(IPM)」と呼ばれ、万博に参加する約160の国・地域や国際機関から約600人の担当者が参加。16日まで開かれる。

 15日午前の開会式で、協会の十倉雅和会長(経団連会長)は「万博を実現するために、話し合い、解決策を見いださなければならない課題はまだ残り少なくありません」とあいさつ。IPMで課題検証を進めるよう呼びかけた。

 万博は開幕まで残り3カ月を切ったが、参加国が自前で建てる「タイプA」パビリオン(42施設)は建物外観が完成したのが3施設にとどまっている。協会は今回の会議で、各国が出展するパビリオンの形式に応じてサポートを行うほか、会期中に参加国が日替わりで自国の文化を発信する「ナショナルデー」といったイベント運営などについて情報提供や、相談を受け付ける予定だ。

 万博は4月13日から10月13日まで、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれる。

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