日本ハムファイターズの万波中正選手=エスコンフィールド北海道、加藤丈朗撮影

 甲子園出場をかけた第107回全国選手権大会の地方大会が、各地で始まっている。

 「侍ジャパン」にも選出されたプロ野球・北海道日本ハムファイターズの万波中正外野手(25)は、横浜高(神奈川)で3年連続で全国選手権大会に出場した。決して順風満帆ではなかった自身の高校時代を踏まえ、高校生にエールを送る。

 ――万波選手にとって高校時代の3年間はどういったものでしたか。

 いま振り返ってみると、総じて楽しかったですね。もう一回、高校野球をやるなら、同じように横浜高を選びます。

 ――1年生からベンチ入りし、夏の神奈川大会では松陽との3回戦で横浜スタジアムのバックスクリーン直撃の本塁打を放った。順調なスタートに見えますが、伸び悩んだ時期はあったのでしょうか。

 もちろん、ありました。3年間を振り返ると、悩んでいる時期の方が長かった。(打撃ですり足やノーステップなど)自分がいいと思ったことは色々と試しましたし、良かった、悪かったはめちゃくちゃありました。

 ――決して順風満帆ではなかったと。

 (高校で野球ができる)2年半をめげずにがんばった。それだけは言えます。甲子園やプロ野球をめざすっていうところにめげずに、諦めずにがんばりました。その気持ちだけでしたね。

寮から出される経験から学んだこと

 ――2年冬には、主にレギュラー選手が入る寮から出されたこともありました。野球をやめようと思ったことは。

 全くありませんでした。プロ野球じゃないので、やめようと思えば、その日に「やめる」って言えばやめることもできる。実際にやめる人もたくさんいると思いますが、うまくいかなくてもがんばるのは、自分の意志でしかないと思います。

 ――何がその意志を支えたの…

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