三井住友銀行で29日未明に発生したシステム障害は、同日夜にすべて復旧し、影響は約22時間に及んだ。兵庫県や大阪府など関西地方を中心に、ATMでの取引やサービスが利用できなくなった。サイバー攻撃ではなく、原因は調査中だという。
同行の発表によると、障害は29日午前1時20分ごろに起きた。京都、大阪、兵庫、奈良、愛知の5府県の支店や出張所約50カ所に上り、スマートフォンアプリで口座開設した顧客向けの「オリーブASH支店」なども含まれた。
ATM取引に加え、各支店の口座を持つ顧客はインターネットバンキングなどすべてのサービスが利用できなくなった。三井住友銀は大阪本店営業部などで臨時の現金の払い戻しなどを実施。障害は29日午後11時15分ごろに復旧した。影響の規模などは調査中という。
同行は「多大なるご迷惑、ご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」としている。大型連休中の5月4~5日にシステム更改を予定していたが、今回の障害は関係がないとしている。