160を超える国・地域、国際機関が参加する大阪・関西万博は7月13日で開幕から3カ月、会期の折り返しを迎えます。各国の万博への参加を祝う「ナショナルデー(ND)」などに合わせ、首脳や国家元首らが続々と会場を訪れています。さまざまなメッセージを会場から日本や世界に向けて発しています。
「ドイツのシラーの詩に、ドイツのベートーベンが曲をつけた歓喜の歌。それが日本の1万人にドイツ語で歌われた。鳥肌ものの瞬間でした」
6月20日、NDの式典に立ったドイツのシュタインマイヤー大統領は、万博開幕時の「1万人の第九」に触れてそう言った。歓喜の歌は団結の象徴だとして、未来への協働を呼びかけた。
- 「1万人の第九」に鳥肌 ドイツの大統領が万博で語ったこと
同じように、日本とのつながりを意識した演説は多かった。
アイスランドのトーマスドッティル大統領は、自身が同国初の焼き鳥やすしのレストランを開いたエピソードを披露。日本の「三本の矢」の逸話も引き、国際協調の重要性を訴えた。
- 国際協調を訴えたアイスランドの大統領が語った日本のことわざ
「宮守よわが名を散らせ木葉川」。松尾芭蕉のそんな句を紹介したのは、南米パラグアイのペニャ大統領。「私の名も木の葉のように流されてしまうだろうが、パラグアイと日本の美しい友情は、永遠に残っていく」と言った。
- パラグアイ大統領が万博で語った「日本との共通点」
■日本語で演説したも首脳も …