猫のたま駅長で知られる和歌山電鉄に、新たに三毛猫「ごたま」が「ふく駅長」に就任した。貴志駅（和歌山県紀の川市）で7日、辞令交付式があり、一目見ようと多くのファンが集まった。
ごたまは2021年1月28日生まれの3歳の雌。黒と茶色の模様がある。「幸運をひっかけてくる」と、縁起が良いとされる尾の先が曲がった「カギ尻尾」が特徴だ。
和歌山電鉄は岡山市に本社がある岡山電気軌道が100%出資している。同市にある猫駅長訓練所で適性を判断され、和歌山電鉄の小嶋光信社長から「合格」をもらった。
式には、貴志駅長の「ニタマ」のほか、伊太祈曽（いだきそ）駅長の「よんたま」も駆けつけた。ごたまは時折、「ミャーオ」「ニャーゴ」と鳴きながら、小嶋社長から「貴志川線ふく（副駅長と福を呼ぶをかけた）駅長」の辞令を受け取った。
その後、初代たま駅長がまつられている「たま神社」へお参りした。小嶋社長は「沿線地域が発展するように努めますと報告した。きっと皆さんにも福を分けてくれる素晴らしい駅長になる。たま駅長に負けないよう頑張るニャー」と話した。
ごたまは、水、木曜は貴志駅、月、金曜は伊太祈曽駅で「勤務」する。今後はニタマの後任としても期待されているという。
