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道の駅「おびら鰊番屋」の展示室に掲示されている泰東丸の同型船の写真=北海道小平町
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 第2次世界大戦の終戦直後に旧ソ連軍の潜水艦2隻から攻撃を受け、樺太(現ロシア・サハリン)からの緊急疎開船3隻が沈没・大破した「三船遭難事件」。このうち、沈没して今も海底に眠る2隻の現状を調べるため、ラ・プロンジェ深海工学会(長崎県五島市)が、20日に最新のソナーを使った立体図の作成に挑む。

 3隻は1945年8月22日朝、北海道北部の日本海で相次ぎ攻撃を受けた。最初に小笠原丸が増毛沖で撃沈。第2号新興丸は留萌沖で攻撃を受け、自力で留萌港に避難。さらに泰東丸が小平沖で撃沈された。1700人余が犠牲になった。

 これまでの遺骨収集や潜水調査などで2隻の沈没位置はほぼ特定されている。泰東丸は国の遺骨調査の際、水中写真も撮影されているが、2隻が海底にどのような状態で横たわっているのか、その全体像は明らかになっていない。

 今回は遊漁船の船上からGP…

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