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田辺三菱製薬の外観=大阪市中央区

 化学大手の三菱ケミカルグループが医薬品子会社の田辺三菱製薬の売却をめざし、米投資ファンドのベインキャピタルに優先交渉権を与えたことが、関係者の話でわかった。売買が実現すれば、数千億円の規模になるとみられる。

 三菱ケミGは、新薬の開発に巨額な費用が必要になりつつある医薬品事業を手放し、本業のてこ入れに経営資源を集中させたい考えだ。

 筑本学社長は2024年11月に開いた経営方針説明会で田辺三菱製薬について「もっと伸ばしていくためには資金力が必要。ベストパートナーを探していきたい」と話していた。

 田辺三菱製薬は07年に三菱ウェルファーマと田辺製薬が合併して発足。20年に三菱ケミカルホールディングス(現三菱ケミG)の完全子会社になっていた。

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