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会見する三菱商事の中西勝也社長=2025年5月2日、東京都千代田区

 三菱商事が2日発表した2025年3月期決算(国際会計基準)は純利益が前年比1.4%減の9507億円だった。中期経営計画で掲げた8千億円の目標水準は確保したが、主力の資源ビジネスなどで市場価格が下がったことなどが響いた。

 売上高にあたる収益は18兆6176億円で同4.9%減った。豪州の原料炭事業や東南アジアの自動車事業が振るわなかった。

 米トランプ政権の関税政策もあり、世界経済の見通しも弱含みだ。26年3月期の業績見通しも純利益が同26.4%減の7千億円を計画する。

 中西勝也社長は会見で「今回の数字はある程度そういう不透明感を織り込んだ」と述べた。一方で、「世界経済には投資家心理も含めて全体的に影響を与える。それが一体どのくらい業績に影響するのかは、計りきれない」とも語り、影響を見通すのは難しいとの見解を示した。

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