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 三菱自動車は7日、台湾の受託生産大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下企業が開発する電気自動車(EV)を、2026年後半にオーストラリアとニュージーランドで発売すると発表した。供給に関する覚書を締結した。

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 生産委託した車を三菱自が自社ブランドで販売する「OEM」方式を想定している。現地の厳しい環境規制に対応するため、自前で開発するより供給を受けてラインアップを強化するのが最適と判断した。生産は台湾で行う方針だ。北米では、三菱自の筆頭株主の日産自動車が開発する新型EV「リーフ」を土台にした車を26年後半に発売する。

 鴻海は、iPhone(アイフォーン)やゲーム機などの受託生産で成長した。16年には電機大手のシャープを買収し、近年は新たな成長分野としてEVに注力している。責任者で元日産首脳の関潤氏は4月に都内で講演し、27年までに乗用車やバスなど複数のEVを日本で展開する方針を示した。

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