三菱自動車は27日、2026年3月期の純利益が前年比76%減の100億円になる見通しだと発表した。5月時点の予想から300億円引き下げた。日米両政府の合意で自動車関税の負担は減る一方、米国外での販売競争が激しさを増している。想定よりも販売にかかる費用が高止まりし、値上げも難しい状況だ。
売上高は従来予想から900億円下ぶれて前年比3%増の2兆8600億円、営業利益は300億円下ぶれして同50%減の700億円と見込む。
同社は、米国への自動車関税が現在の27.5%から15%に引き下げられる時期が「10月以降」になると想定。米国への関税支払額は従来予想から129億円減って385億円に縮小する一方、米国外での販売費の増加などが営業利益を290億円押し下げるとみている。
同社によると、米国での販売…